どうげん事務屋塾

事務のツボをトレーニング!

幹事のしごと~⑦さあ本番!

 

~ご挨拶、乾杯のご発声、お祝い金の報告、中締め、精算をします。飲む、食べる、つきあうも同時進行して楽しみましょう~

 ついにこの日を迎えました。席次札を並べ、お席の準備をします。受付には、来賓の方々も続々と集まってきました。会費をお預かりし、領収書を切ります。お祝い金などがある方も同様です。懇親のなかでお祝い金の披露があります。発表を先着順にするのか、会にかかわりの深い順にするのかなど、ルールがあれば決めておきます。受付では、包みをはがしたり、集計したり、領収書の発行やお席への誘導や荷物のお預かりなどがありますから、2~3名は確保します。記念品などお持たせがある場合は、荷札(タグ)を手提げにつけておくとよいでしょう。書き方は必ず「○○様」と敬称を入れておきます。

 集まりによっても、違いはありますが、司会進行は幹事、開会は会の代表者、ご挨拶は最長老、乾杯のご発声は準長老、お祝い金の披露は財務、中締めは準々長老となりましょうか。みなさんで決めておきます。その他、来賓の挨拶などがあれば、順序も決めておきます。

 料理の進み具合はいかがでしょうか。お席のきほんはだいたい2時間です。頼んだ飲み物が来ないとか、配膳がひどく遅れている場合は、お店の方に文句を言うのではなく、幹事自ら、テキパキ動き出すことが肝心です。そうならないよう、お店選びが大切になってくるわけです。

 昨今、とにかく「安ければよい!」という風潮があります。しかしながらお料理の味付け、盛り付け、食材、お店の雰囲気、設備、スタッフの対応、交通の便などを判断すれば、すべてを安価にかなえられるはずはありません。会のTPOに合うお店を見つけることが大切だと思います。

 さて。招かれる私たちにも暗黙の了解があります。挨拶を受けた場合は、長くならないようにします。手短に!且つエスプリとパンチの効いたような話題を用意しておきましょう。和食などでは、赤だし(味噌汁)とごはん、中華ならチャーハンや焼きそばが出たら終盤です。デザート、お茶やコーヒーが出てきたら、お開きです。この場面になったにもかかわらず、酒類を所望することはありません。法事のあと席が、いつまでも宴会になってしまうことがあります。この順番を破るからです。故人の遺徳をしのぶ供養に来ているわけで、これは絶対に避けるべきことなのです。

幹事とはみんなのために動いて、なおかつじぶんもしっかり楽しむ。事務処理と社交が求められます。最初は大変ですが、経験を重ねれば、できるようになってきます。お席では、中締めの拍手のようですね。散会になる頃、精算を済ませます。2次会があれば手配をします。どうげんの場合は、ここまでかなり動いてきたので、これ以降は、夜の宴会部長さんにバトンを預けていますね。