開講宣言
はじめまして。どうげんです。日常生活を、スムーズに進めていくために事務は欠かせないものです。これまで「お坊さんの智恵袋」で、いろんな事務しごとを取り上げてきました。きままに綴ってきただけのものなのですが、みなさんから、大変な反響がありました。特にアクセスが多かったのは
①総会資料のつくりかた
②法事のあんない はがきテンプレート
③年回忌 自動計算
などです。どなたも検索をかけて探されています。これは大変な労苦だと思います。
「もう少し系統だてて、わかりやすくお伝えしたい」とずっと考えておりました。
その一方で、
「やりたい気持ちはあるけれど、パソコンのキーボードを打ち込むのは初めて」
という方の相談や
「幹事になると失敗ばかり繰り返してしまう」
という方の相談などもずいぶん受けてまいりました。
事務処理はパソコンを使いこなせればできます。しかしそれだけでは片手落ちです。扱う私どもも、対象となる方々も生身の人間だからです。どの部分までをキカイに任せ、どの部分を手作業にするかが、ときに問題になってくることがあります。しょせんは人間が行なうものなのですが、それが忘れ去られることがあります。安易に人任せにしたり、ちょっとした連絡漏れやひとことがトラブルを招くことがあります。大きな失敗になり、事務を嫌いになってしまうようです。
キーボードをたたくこと以上に、みなさんと一緒に考えたいことがあります。
それは
「伝える」ってなんだろう。「伝わる」ってなんだろう。
と真剣に考えることなのです。メールや文書で送ることはもちろんですが、それだけでは伝わらないことを悟ること。各人の好み、性格を考えて、伝達方法を考えていくのです。ときには、手紙やメールに加え、電話をしたり、おなじことを何度も繰り返したりすることも出てきます。
若い頃のじぶんもそうでしたが、「文書を送ってあるでしょ!」というのでは、まだまだ子供のおつかいです。そこから先を考えるのです。経験したことを確実に次へ生かし、同じ失敗は二度としないことに徹する。それがどうげん流の事務屋なのです。
「どうげん事務屋塾」では、失敗しない事務のコツをトレーニング。文庫本をひらくような感覚で、お気軽におつきあいいだけたら、これにまさるものはございません。どうかよろしくお願い申し上げます。